WEST GIGANTIC CITYLAND 2017 ジャイガ

斉藤和義

マジックアワーを味方に新旧織り交ぜた珠玉のセットリスト

8/6 SUNGIGANTIC STAGE

定刻になると白シャツ、黒ハットという全身モノトーンの衣装に身を包み、小さく手を振りながら「ぃえーい」と登場した斉藤和義。ドラム、ベース、ギターというシンプルなバンドを従え、オープニングはいきなり和義節炸裂のナンバー『ずっと好きだった』をドロップ!フェスのゴールデンタイムといわれる夕刻からのマジックアワー。美しい空の下、風が頬をなでるシチュエーションが最高だ。そんな中披露された2曲目は、ソリッドでドライなギターリフがしびれるシングル曲『マディーウォーター』。憂いを帯びたヴォーカルとドロドロとした歌詞の世界観がリンクするこの曲もまた彼の真骨頂だ。

MCでは「このフェスは今年から始まったそうですが、名前が憶えづらいですよね?」とフェスタイトルにダメ出しする場面も(笑)。「楽しませてもらいまーす」と、いつもの調子で、お客さんを楽しませる前に自分が楽しんでしまうという、彼からあふれ出る音楽に嘘はない。そして7月26日に配信限定リリースされた新曲『I’m a Dreamer』を披露。アップテンポなスカのリズムが心地よい。MCでは、メンバーをひとりづつ紹介し、自分の名前を言う場面で「岡村靖幸です」とボケる和義。つい先ほどステージで披露されていた指差しポーズと動きがちょっと硬い投げキッスを披露。大爆笑となった。「大阪のベイビー(正:大阪ベイベー)行くよ?」と次のナンバー『ハミングバード』へ。澄み渡るギターフレーズとブルージーなサウンドが夕焼けにぴったり。空がもたらす照明をすべて計算しつくしてるかのようだ。

そしてサングラスをはずし、素の斉藤和義がさらけ出されたような姿勢で挑んだのは名曲『いたいけな秋』。ストレートでロックな歌詞が心に刺さりまくるこの長尺曲を野外で汗だくで歌う和義は否応なしにかっこいい!そして早くもラストナンバー!イントロで歓声とハンドクラップがおこったのはもちろんお馴染みの『歩いて帰ろう』だ。後方までギッシリとつまったオーディエンスの大合唱となり、盛り上がりは最高潮に。

楽曲の振り幅を見せつけた濃密なセットリストで、2017年の夏フェスはじめとなるステージを飾った斉藤和義。退場時にもさりげに岡村ちゃんものまね&投げキッスをサービスしながら去っていく和義なのであった。

Writer 岡田あさみ、Photo 森 好弘


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