ウカスカジー

観客が主役!桜井&GAKU-MCと歌って踊ってハイタッチ!

8/5 SUNMAISHIMA STAGE

リハーサルから、爽やかなサウンドが心地よく広がっていたMAISHIMA STAGE。登場したのは、Mr.Childrenの桜井和寿と、ラッパーのGAKU-MCからなるウカスカジー。サッカーで親交のあった二人が、2014年のFIFAワールドカップを盛り上げるべく結成されたユニットだ。悲鳴にも似た大歓声が起こる中、バンド・アミーゴのバンド演奏にのせて、『勝利の笑みを 君と』が歌われた。14年に続いて、この夏に開催されたロシアワールドカップのサッカー日本代表公式応援ソングに決定された曲で、我々に勇気を与えてくれた日本代表の大健闘と共に心に焼き付いている曲だと思う。スタジアムがごとく、「オー!オー!オー!」と力強い大合唱が起こり、続く『手を出すな!』ではサッカーのスローインのよに両手を挙げ、前後に振る観客たち。瞬く間に会場は、温かく、和やかな一体感に包まれていった。

GAKU-MCが、「初めて『ジャイガ』に出れた、この気持ちを込めて…今日を記念日とさせてください!」と想いの丈を語り、祝祭感溢れる『Anniversary』へ。さらに、近くにいる観客同士が、初めましてでも仲良くなれるようにと、ハイタッチするポイントがいくつかある「HI-FIVE」でよりハッピーなムードに。ウカスカジーのライブは、“観客”ではなく“コーラス・アミーゴ”というウカスカジーのメンバーの一員として、ライブの主役となって参加できる楽しさが醍醐味。手をあげたり歌ったりして、ライブのグルーヴを共に作り上げグングン高めていく光景は爽快!

GAKU-MCがリリックを放っている時、笑顔でステージを縦横無尽に駆け回っては、超軽やかなステップを踏んだり飛んだりしてアクティブな桜井。一方、桜井がエモーショナルに歌い上げている間は、GAKU-MCが観客とコミュニケーションを図ったりとチームワークはさすがの抜群で。肩を組んだり、曲が終わればサッカー日本代表・本田圭佑のゴール後の“敬礼”決めポーズを真似したりと、とにかく仲睦まじく楽しそうな姿が印象的で、そんな様子を見ているだけで、こちらも楽しくなってくる。

じっくりと聴かせるミディアムな「春の歌」から、ラストナンバーは「mi-chi」。“生きてるって感じ”“最高って感じ”と、まさにこの日のライブを言い表したかのような歌詞が並ぶこの楽曲で、二人にしか生み出せない多幸感いっぱいのステージを締めくくった。

Writer:大西健斗、Photo:日吉“jp”純平