miwa

miwaと夏フェスキッズたちの完璧なる関係性とは。

8/5 SUNMAISHIMA STAGE

「ジャイガ」二日目。ABCの北村真平アナ、桂紗綾アナの諸注意事項を踏まえた前説が終わり、スタートまでのカウントがスクリーンには映し出され、観客の興奮度は自然に上がっていく。映像が終わり、「MAISHIMA STAGE」トップバッターのmiwaが「ジャイガ」のタオルを掲げて登場。ここで一言、「わかってらっしゃる!」と思わず呟いてしまった。当たり前だが、いわゆる夏フェスに来てるキッズたち(年齢問わず)は心から楽しみに来ている。そこでアーティストが、そのフェスのタオルを掲げて楽しんでいる姿を観ると、その楽しさは見事に伝染していく。で、「みなさん、タオルを回して一緒に盛り上がりましょう!」からの1曲目「君に出会えたから」。「待ってました!」とばかりに、タオルを振り回しまくるキッズたち。一瞬で心を掴んでしまう凄み。これこそが大衆みんなから愛されるポップスターだろう。

miwa自身、今年初の夏フェスという事もあり、気合も入っていたのだろう。そして、2曲目「ストレスフリー」の前に、「ストレス持ってるかー?! 発散させたいかー?!」と問いかける。何故キッズたちが夏フェスに楽しみに来ているかと言うと、普段の日常で楽しくない事が多い…、つまりストレスを発散させに来ている…、こりゃまた、「わかってらっしゃる!」と思わずつぶやくしかない。もちろん、キッズたちはタオルを振り回しまくる。曲終わり、改めて挨拶、暑さを気にして元気かを問い、逢えるのを楽しみにしにきたと伝える。シンプルな内容なのだが、色鮮やかなキュートなワンピースを着たキュートなmiwaに言われると嬉しくてたまらないだろう。7月にリリースされたベスト盤の話もする。自分以外のファンの方もいる可能性が高い夏フェスで自分の告知をいかにタイミング良く、スムーズにサラリとするのは、とても大切な事だし、この日、生で聴いた楽曲を普段も聴きたいと想ったであろう。そこから披露された楽曲は「change」であり、ここでもまたタオルを振り回しまくるキッズたち。完全にmiwaとキッズたちの関係性は出来上がりである。

4曲目「ヒカリへ」ではタオルを振り回すのではなく、真剣に両手をmiwaに捧げるキッズたち。盛り上げた後、一気に惹きこまれていっているのがわかる。満を持してのラストナンバーは「We are the light」、それも弾き語り。「誰かが誰かの光になれるというメッセージを込めています。私の歌が少しでも、みなさんの光になれたらなと」と語りかけてから歌う。「誰もが誰かの光」という歌詞がキッズたち全員に染み渡ったのは間違いないであろう。盛り上げて楽しませて、関係性を築き、最後には自分の伝えたいメッセージを確実に伝える…、完璧としか言えない夏フェスライブ。いつ、どこで、誰に向けても完璧に虜に出来る。「わかってらっしゃる!」…、流石のトップバッターであった。

Writer:鈴木淳史、Photo:日吉“jp”純平