NICO Touches the Walls

真夏の舞洲で証明したNICO Touches the Walls最強説!

8/4 SATMAISHIMA STAGE

リハーサルから『手をたたけ』~『マシ・マシ』を行き来するリレーでオーディエンスの期待値を上げっぱなしだったのが、NICO Touches the Wallsだ。舞洲の広大な青空に広がるフィードバックノイズからロッキンなギターリフへとなだれ込んだ『mujina』から、ワイルド&タフなライブバンドの存在感をまざまざと見せ付ける。思わず巻き起こったクラップに、「大変よくできました」と光村(vo&g)が太鼓判を押すグッドヴァイブの中、「飛び跳ねろ~!」(光村、以下同)と放った『THE BUNGY』といい、NICOの一連の作品の共同プロデューサーとしても知られる盟友、浅野尚志(vl&key)をサポートに迎えた鉄壁の布陣で、満場のMAISHIMA STAGEのオーディエンスをロックオンしていく。「よく来たね~大阪は暑い暑い異常気象だと聞いてたから、誰もいなかったらどうしようかと思ったぜ(笑)。来たからにはめちゃくちゃになって帰ろうぜ!」と披露した新曲『SHOW』でも、ロックスター光村、ギターヒーロー古村(g)をはじめ、各々のプレイヤーに目を奪われるような存在感と演奏力は最高にクールだ。

ここで、カントリーテイストのギターのストロークにシンクロする手拍子も心地いい『天地ガエシ』を聴かせるなどバンドの音楽的造詣を感じさせ、「7月25日にリリースした『TWISTER -EP-』から、もう1曲新曲を。暴れる準備はできてるのか!?」と、荒々しいギターとまくし立てるリリックを炸裂させた『VIBRIO VULNIFICUS』へ! 歌、メロディ、演奏、アレンジの全てにおいて不純物ゼロと言わんばかりの楽曲群には、鳥肌が止まらない。

そしてラストは、「まだまだ元気は残ってるよな!? 手を叩くのも自由、踊るのも自由、音楽の上では何をしても自由だぜ!」と、ロックの旨味を濃縮還元したような『Funny Side Up!』で見事なエンディング。「この後も最高の1日にしてください。10月に初めてフェスティバルホールでやるから、そのときにまた遊びましょう。今日は本当にありがとう!」とステージを後にしたNICO Touches the Walls。彼らのライブを観た今なら、最高の1日はもう約束されたようなものだ。

Writer:奥“ボウイ”昌史、Photo:日吉“jp”純平