I Don't Like Mondays.
ソウル、ディスコからハートフルなナンバーまで魅せて聴かせたハイスペックな4人組
夜になったPALM STAGEの巨大ビジョンに「FINAL ARTIST」と大きく映し出されると、拍手と歓声が湧き起こった。1曲目の『FIRE』は70sや80sのディスコのノリも楽しいファンキーなナンバー。お母さんの隣で聴いている小さな子供もステージに向かって楽しそうに手を振っている。曲に合わせて、まるでミラーボールが回っているような鮮やかな照明も、昼間のステージとはひと味違う。洋楽方面でもファンキーなビンテージソウルを奏でるTUXEDOなどが今人気を集めていて、I Don’t Like Mondaysはそこにスッと仲間入りしてしまうセンスの良さと、ロックのダイナミズムを併せ持った4人組。
先ほど隣のCOAST STAGEでにぎやかにトリを務めたBRADIOに触れながら悠(vo)が、「この時間帯。夜。海風。たまたま通りかかってここに来てくれた人もいると思うけど、BRADIOからの流れでここにいるみんな、心燃えてるんじゃないですか?」と、『TOKYO BROTHERS』へ。今夜は歌詞の一部を「We are OSAKA BROTHERS!」にチェンジ。続く『Freaky Boy』では兆志(g)から謙二(b)、秋気(ds)の順にソロを回し、フロントの3人がステップを踏めば、客席のみんなも一緒になって踊る。ステージ横のビジョンに映し出される顔はどれも楽しそう。
「ここにいる人はみんなきっと、自分の中に熱い気持ちを持っていて“何かを成し遂げたい”、“これを叶えたい”ってものがあると思う。僕らも同じです。どんな時でも前に向かって突き進みたいけど、辛い時は今日みたいに音楽で一緒に騒ごうよ」と言い、その想いを込めたという曲『On my way』を最後に披露。たまには立ち止まりたくなる日もあるし、ぼんやりと空ばかり見上げる日もある。思わずうなずきたくなるような言葉の一つ一つをかみしめるように歌い、最後は両手を上げて客席にマイクを向け一緒にコーラスを。前半、思いっきりディスコやダンスで楽しませてくれて、最後は胸にぐっと迫るメッセージを投げかけながら4人はステージを後にした。
第1回の『WEST GIGANTIC CITYLAND’17』で堂々とPALM STAGEのトリを飾った月曜日が嫌いな4人組。彼らが聴かせてくれた歌に、明日の月曜日からの日々を頑張るパワーを私たちはもらった。
Writer 梶原有紀子、Photo 日吉”JP”純平