WEST GIGANTIC CITYLAND 2017 ジャイガ

sympathy

バンド史上初の夏フェスを全力で駆け抜けた4人

8/6 SUNSUPERNOVA STAGE

焼けるような陽射しが降り注ぐSUPERNOVA STAGE。高知県出身のガールズバンド、sympathy4人がリハを始めるもオーディエンスの数はまばらだ。自ら“超絶無名バンド” と名乗る彼女たちは、高校の部室から生まれたロックバンド。あれよあれよとメジャーデビューまでのシンデレラストーリーを歩みながらもまだまだ知名度は低い。SEとともにドラム、ベース、ギター、ヴォーカルの順に丁寧におじきをしながらメンバーが登場。少し緊張の表情を浮かべながらも、堂々とした佇まいが印象的な彼女たち。その中でも、真っ赤なワンピースにワイン色のレスポールを待った柴田ゆう(vo&g)の存在感が際立つ。

「sympathyはじめます」とスタート切ると今年2月発売のメジャーデビューアルバム『海鳴りと絶景』から『深海』、アコギに持ち替え『泣いちゃった(4人ver.)』を。「今日ははじめましての方ばかりだと思うんです。私たちの音楽に触れて心と体を揺らしてくれたらうれしいです」と集まってくれたオーディエンスに向けて、揺るぎない自分たちの音楽を届ける4人。

最初はまばらだったお客さんも徐々に彼女たちの音楽に引き寄せられ、ステージ前に集まってくる。そして2曲目が終わるころには、自然と手拍子が。一気に緊張がほぐれ、嬉しさから笑みがこぼれるメンバー。「わお!なんとうれしいクラップ!」と驚いた柴田ゆうが持ち替えるギターを忘れて取りに戻るというおちゃめな場面も。

「私たち、初の夏フェスなんです!このジャイガも記念すべき1回目ということで…なんか運命感じます!」とのMCに、観客は大歓声で応える。そしてエールを含んだあたたかいハンドクラップは鳴りやまず、そのままアグレッシブなロックナンバー『あの娘のプラネタリウム』へ。オーディエンスとの一体感というフェスの醍醐味と空気感を味わいながら、この記念すべき初夏フェスのステージを全力で楽しむ彼女たち。20分という短いステージだったがピュアさと巧妙さを兼ね備えた若き彼女たちの音楽が、今日このステージに集まった心に刻まれたのは間違いないだろう。

Writer 岡田あさみ、Photo HOSHINA OGAWA


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