WEST GIGANTIC CITYLAND 2017 ジャイガ

阪本奨悟

フレッシュな輝きに満ちた初々しいステージ

8/6 SUNSUPERNOVA STAGE

最高の天気に恵まれたジャイガ2日目のトップバッターを飾ったのは、兵庫県西宮市出身の新人シンガーソングライター、阪本奨悟。アコースティックギターを抱えながら、颯爽とSUPERNOVA STAGEに登場すると、会場からは暖かい拍手&ハンドクラップが巻き起こる。「2日目のスタートダッシュ、準備は大丈夫ですか!ひとつになっていきましょう!」と叫び放たれたキラッキラの笑顔がとんでもなく眩しい。序盤は、ひとりきりで立つステージで少し緊張の表情も見られたが、1曲目の『しょっぱい涙』を力強く歌い上げた。ルーパー・エフェクターを駆使して重ねるアコースティックギターのフレーズが印象的。

MCでは、「はじめましての方いますか?」と呼びかけると、観客ほぼ全員の手が挙がる。「全員ですね!僕、アウェイ大好きです(笑)。今日は1曲でも多くみなさんの心に刺さるように歌いたいと思います、阪本奨悟、名前だけではなく、音楽も全部覚えて帰ってください!」と、その人懐っこいキャラクターでみんなの心をギュっとつかむ。

続いては、1曲1曲大切に歌いたいという熱い想いを真っ直ぐに届けるべく、昨年インディーズでリリースしたミニアルバムの表題曲『Fly』を披露。リズミカルなアコギのリズムに乗せ紡がれる「何度も立ち上がって~FLYFLY」というサビの歌詞が胸に突き刺さる。それは、まさにこの地から飛び立っていくかのような初々しい輝きに満ちていた。

「みなさんに大事なお知らせがあります。この度5月31日にメジャーデビューいたしました!やっと新たなスタートに立てたので、これから応援よろしくお願いします!」と、最後はメジャーデビュー第一弾シングル『鼻声』を。エフェクターなしで、アコギ1本でしっとりと奏でられるラブソングは、アルペジオの音色がせつなく、胸にキュンキュンくる。

フェス出場の経験は少ないながらも堂々としたステージングで、新しい世界への第1歩を踏み出した阪本奨悟。音楽への強い愛、始まったばかりの彼のこれからの音楽人生への決意と覚悟が感じられる素晴らしいステージとなった。

Writer 岡田あさみ、Photo HOSHINA OGAWA


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