初日、PALM STAGEのラストを飾るのはcoldrain。登場は逆光の中シルエットで…だ。姿が見える前から会場は沸騰、そして1曲目『The Revelation』が始まると雨も降り出し、曲の勢いとメロディも一体となって全部が神がかって聴こえる。もちろん観客の“Revelation”コールもビシッとキマって早々に最高潮に！　さらに「もっと暴れていこうか！」とMasato(Vo)が煽り、『Evolve』のスピード感で会場はエンジン全開状態。しかも雨の勢いも強くなるという再びの神業。Masato自身からも「（ジャイガ）初開催、初雨なんじゃないんですか？　運命感じてます」という言葉が飛び出す。また「10周年のcoldrainから初期の曲を」と次へ…。

始まったのは1stアルバムの曲『Final Destination』。彼らならではの歌うギター、美しいメロディで聴かせてくれる。また“らしい”曲を続け、今度はテンポといい曲調といい、表情豊かに展開する『To Be Alive』を披露。気づけばどっぷりと5人の音世界だ。

そして「来年も再来年もお願いします！」(Masato)とうれしいMCから「両手を借りてもいいですか？」と『GONE』へ。エモーショナルな歌声と歪むギター、そして会場を巻き込んでのクラップで高ぶる。ふとモニターを見れば映るのはまるで映画のようなモノクロのメンバーの姿。

そんな濃厚な“coldrainタイム”も、ついに最後の曲に。「最高だったぜ、ジャイガ。揺らして帰ってもいいですか？」(Masato)と投下したのは『No Escape』。その言葉よろしく、観客は雨も忘れてジャンプ×3！　リアルに大地が揺れているのではないかと思わせる。存分にドラマティックに曲を繰り広げ、ラストを壮大に締めくくった。

ちなみにライブ終了と同時に、驚くことに雨もストップ。不思議な力を感じる30分間は、観た人だけの特別な時間となったことだろう。

Writer 服田昌子、Photo 日吉”JP”純平