「大阪汗かいてるか～!?　ここからまたいこうぜ！」とシュンタロウ(vo&g)が熱き咆哮を上げたド頭から、瞬殺で沸点到達。凄まじいエネルギーを発しながら前進していく音塊に圧倒される幕開けとなった、Hello Sleepwalkersのライブ。そんな『神話崩壊』をぶっ放したかと思えば、3,2,1,…とシームレスに始まるカウントダウン。「かかってこいよ！」(シュンタロウ)と爆発寸前の熱気に火を注ぐようなアジテーションから突入した『猿は木から何処へ落ちる』といい、いやはや今日のハロスリは化け物…いや、今日もハロスリは化け物(笑)。鳥肌モノのユニゾンリフをキメまくりながら「大阪声をくれー！」と叫ぶシュンタロウ。1本のライブで、どこまで高みを臨めるか――？　そんな執念とも言える気迫を感じさせる爆裂サウンドが、SUPERNOVA STAGEを揺さぶっていく。

「この時間、このステージを選んでくれてありがとう！」(シュンタロウ)とオーディエンスに投げかけた後も、ライブならぬ“果し合い”のような決死の覚悟と衝動を爆発させる『午後の待ち合わせ』を容赦なくドロップ。スタジアム級のスケールで鳴り響くアンセムに次ぐアンセムはもう、ただただ圧巻、そして壮絶。

「2017年8月5日、このSUPERNOVA STAGEで歌いたい歌を持ってきました。やってもいいか大阪!?」(シュンタロウ)

サイレンのように泣き叫ぶギターが舞洲の広大な空に広がっていくラストナンバーは、『新世界』。徹頭徹尾鬼気迫る瞬間の連続、バンドという生命体が魂を燃やし尽くすかのようなライブは、ハロスリ及びジャイガ初体験のオーディエンスに、大いなる刺激をもたらした20分間だった。

Writer 奥“ボウイ”昌史、Photo HOSHINA OGAWA