WEST GIGANTIC CITYLAND 2017 ジャイガ

ぼくのりりっくのぼうよみ

ぼくりりが魅せた、夕焼けに揺れるハッピーアワー

8/5 SATPALM STAGE

夕暮れ時のグッドシチュエーションでステージに登場したのは、言葉を巧みに操る弱冠19歳の奇才・ぼくのりりっくのぼうよみだ。ステージに登場して軽くお辞儀をしたかと思えば、『Be Noble』『sub/objective』と一気に攻め入り、抜群の歌唱力とリズム感でリリックを軽やかに乗せて、夏の疲れを吹き飛ばしていく。今回のステージは、key、ds、per、DJブースを設けた生楽器&デジタルサウンドでの布陣だ。軽快なドラムを刻み、カウントから繰り出されたのはアダルトな空気を纏う『CITI』。変幻自在な彼のパフォーマンスに応えるように、メンバーの演奏も一層熱を帯びる。

そして「大阪~…」となぜか遠慮がちにコールをしオーディエンスを困惑させるも(笑)、「すみません、こういうのやりたいんですけど慣れてなくて(笑)。楽しんでますか?」と素直な彼の姿に会場が温かく応える光景は実に微笑ましい。「夏っぽい曲を持ってきました!」とこのイベントにピッタリの『SKY’s the limit』で、爽快に突き抜けた新たなぼくりりの世界へオーディエンスを誘う。サンセットをバックに伸ばされた手が音に合わせて交互に揺れ、多幸感溢れるワンシーンとなった。

続く『liar』では一転、難易度の高いギミックをふんだんに散りばめているにもかかわらず、時にロック魂をも感じさせるエモーショナルな演奏が繰り広げられる。同期も使用し、緻密に計算され尽くした構成だとしても、その熱量は端から観ているとJAMセッションを観ているかのようだった。そして今年発売した渾身の2ndアルバムタイトル曲『Noah’s ark』で最後を締めくくる。
画面の中から配信してい彼が、メジャーデビューを果たして約1年半でこの完成度とは末恐ろしい。今後どんな景色を観せてくれるのかが楽しみで仕方ない。

Writer 松川 沙織、Photo 日吉”JP”純平


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