少し日が沈み始め、地面にできる影が増え始めた頃、 入場曲に合わせ飛び跳ねるようにステージにあがり、 曲に合わせキレキレのダンスを披露したのは若干13歳の大山琉杏だ。 「こんにちはー！大山琉杏です！よろしくお願いしまーす！」 と初々しく挨拶を交わし 「オリジナル曲です」 と歌い始めたのは『頑張る君へ』

これは是非、生でステージを体験してほしいのだが、 歌声を聴いただけで一気に別の世界へ引き込まれてしまう、 そんな経験をしてしまった！ 国内外問わず“歌姫”と呼ばれる存在はいるが、 今この瞬間、新しい“歌姫”の存在を感じたのである。

どこまでもパワフルで、感動さえ覚える歌声が、 日も沈み始めた会場を包み、歓声が沸く！ カバー曲を織り交ぜながら、弾けんばかりの笑顔で歌い続ける 彼女に、足を止める人も大勢確認できた。 この歌声に加え、年齢を疑いたくなるようなギタープレイを するのだから納得だ。

「誰かの背中を、頑張れって押したい。」 そう熱く語り演奏したのは、 『I,m Just Walking with out you』 優しさと力強さを合わせたこの曲に、 夕暮れのステージが彼女を染めて美しく彩り、 彼女のステージは終わった。 パワフルな歌声が鳴り止み、 笑顔で「ありがとうございましたー！」と 頭を下げ続けた大山琉杏。 演奏が終わればキュートな普通の女の子戻る、 新生“歌姫”の魅力にハマってしまったのは僕だけではないハズ。

Writer SPICE WORKS. Yuto、Photo HOSHINA OGAWA