WEST GIGANTIC CITYLAND 2017 ジャイガ

s**t kingz

フェス初出演のダンスカンパニーの術中にハマる心地よき20分間

8/5 SATSUPERNOVA STAGE

ダンスカンパニーが野外フェスに!? そんな懸念を抱きながら始まったステージには、意味深に並べられたテーブルとイスが2組。強烈なビートに乗って登場した太っちょのコックとウェイターのやりとりから、ここがジャイガにお客さんを取られて閑古鳥のレストランだと気付くオーディエンス。そこに、真っ青なTシャツにデカデカと“フランプール”と書かれたお客さんが現れたかと思えば(笑)、黄色のTシャツにあからさまに“ゆず”と書かれたお客さんも来訪(笑)。“ジャイガに出るアーティストが来た!”と色めきたつ2人が、何とか一緒に写真を撮ろうとするシーンをコミカルに描きながら、いつの間にかダンスパフォーマンスに移行していることに気付いたときには、もう時すでに遅し。我々はs**t kingz(シットキングス)の術中にハマっていたのだ。

そして、ジェイソン・ムラーズの『You Fckn Did It』に合わせてナポリタンを激しく譲り合う(笑)パフォーマンスの後には、また新たな客人が。ここで突然、心の声が聴こえてくる。スピーカーから大音量で(笑)。「あれ? ここのお客さん、全然盛り上がってないじゃん? 今年で結成10周年なのに? いろんな人の振り付けもいっぱいしてるのに? 単独公演で2万人動員してるのに?…」と自己紹介をそつなく入れ込み自分たちが何者かを伝えていく流れも、もう抜群! 初見のオーディエンスを引き込む術を熟知したライブ構成で、SUPERNOVA STAGEをロックオンするs**t kingz。

「歌も歌わないのにフェスにやってきました~! ほとんどの人が“こいつら誰だ?”って思ってると思いますけど(笑)」(shoji)

「暑い中、ここまで茶番に付き合っていただいてありがとうございます(笑)」(kazuki)

「普段ダンスをやってたらできないコール&レスポンスを。今日は大空の下、ゆずを待ちながら(笑)、“シッキン!”と叫んでもらいたいと思います!」(shoji)

巻き起こる“シッキン”コールの中、「ここからは本業のダンスで」(shoji)と、華麗な身のこなしと代わる代わる見せ場が変わるコンビネーションを魅せステージを去る4人だったが、ここでまた心の声が…。「あ、あれ? アンコールの声がないな。アンコール、あったらいいな」(笑)。ラストはブルーノ・マーズの『Finesse』を背に、巧みなダンスと沸き立つクラップ、肩を揺らすオーディエンスという真夏の絶景を演出。フェス初出演ながら、鮮烈かつ確かな足跡を残したs**t kingzだった。

Writer 奥“ボウイ”昌史、Photo HOSHINA OGAWA


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